【行事】「学校に行けないとはどういうことか」第二回教育セミナーを行いました。

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11月6日、テーマ「学校に行けないとはどういうことか」の第二弾として、教育セミナーを行いました。今回は、保護者と教育関係者のQ&A講座と題して、不登校の経験者の体験談を交え、講師の講師の木村素也先生が参加者の質問に答える形式でした。わが子のこと、教え子たちのことを質問で投げかけ、具体的なアドバイスを受けることができました。

今回の体験談は、午前の部では、東京大志学園からクラーク記念国際高校へ進学、その後専門学校へ進学し、現在は保育士として市内の保育園に勤める男性。午後の部は、中学校時代は人間不信で、一言も口をきかなかったということがまったく信じられないほど輝いている高校3年生の女性。彼女はクラーク記念国際高等学校の福岡中央キャンパスのパフォーマンス専攻に在籍し、第67回全国高校演劇大会で優勝した演目にも参加しています。その変化の大きさに会場の参加者は一同びっくり。

午前の部
午後の部

二人とも「やりたいことができた」「少しずつ自分に自信が持てた」ことがきっかけで、他人から指図されたのではなく、自ら輝くことができたと言います。「自信が持てた」とは、自尊感情が上がっていったということです。

木村先生のお話でも、「自尊感情」を支えるのは保護者であり、学校の先生や祖父母など、身近な大人であり、周囲の環境が子どもの心に大きく影響するとのことでした。しかし、質問の中には、子どもを支える立場である身内から「学校にどうして行かないのか」との言葉に悩んでいるという声もありました。

「大人は子どもを変えようとしたがる。しかし、それは子どもを否定すること。学校に行っていないことは、前に進んでいないわけではない。当事者が思う前に向かって進んでいる。世の中が前だと思う方向とは違うだけ。本人が進む道が、おじいちゃんやおばあちゃんの思っている方向と違うだけのこと」木村先生の言葉にホッとした、わが子の気持ちが少しわかった気がする、という感想が出ました。

また、自分の理想や常識を当てはめようとする気持ちがどうしても出てしまい、見守ることに徹することのできない保護者には、木村先生から「本人が嫌がることをさせないでほしい。保護者として、それがどうしても受け入れられないのであれば、本人が納得するまで話し合いをすること」とのアドバイスがありました。

今回は、「不登校の子どもたちをどう支えるのかを学びたい」という学校の先生たちの参加も多く、保護者のみなさんから「こんなに一生懸命考えてくださる先生もいることに感動します」との声も上がりました。お互いに情報だけでなく気持ちの面でも共有できたことが、大きな収穫だったと思います。

東京大志学園は、不登校でお悩みの方に役立てていただけるセミナーをオンラインで開催したり、お悩みを個別でお受けしたりと、ご相談を随時受付ております。また、見学、大変授業も随時お受けいただけます。お気軽にご連絡くださいませ。

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