No.13「本人の力を信じて温かく見守ること」

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Kさま

心を休めることを最優先にしたら自主性が育った

娘は集団が苦手で幼稚園や小学校も行き渋り、小学4年生くらいから中学3年生までの約6年間はほとんど不登校です。
今思えば小学3年生くらいの頃に行きたくないと毎朝ごねる娘に対して、親である私自身が焦って学校に行かせることに必死になっていた最初の1~2年間が1番辛かったです。親子関係も悪かったです。
休み癖がついたらどうしよう、勉強遅れたらどうしよう、友達できなくなったらどうしよう、といった不安と焦りに支配され学校に行けない娘を暗に責めてしまっていて、娘にも辛い思いをさせてしまったと申し訳ない気持ちです。
小学5年生くらいで私自身が娘の不登校を受け入れられるようになってからは、娘と一緒にあちこち出かけたり、一日中図書館で過ごしたり、私が運営していた幼児教室に連れて行き手伝ってもらったり、知り合いのお子さんをお預かりして娘と一緒にお世話をしたりと、学校とは別世界の平和な毎日を送ることができました。
そうしているとようやく娘も自然に表情が明るくなり、中学2年生の時に「フリースクールに行こうかな」と言うようになり、将来は保育士になりたいということで保育が学べるクラーク高校と繋がりのある大志学園に通うようになりました。
大志では娘のありのままを受け入れてくださる先生方やボランティアさんの温かさに包まれ、やっと家以外の居場所を見いだせました。本当に嬉しかったです。
私自身も親の会で不登校の子どもを育てる親同士、たとえ初対面だとしても戦友のような気持ちになれるような出会いがあり、感謝です。不登校の子どもがいると孤立しがちなのです。
不登校時代は私は娘が娘らしくいられるように心を休めることを最優先にしてきたので、勉強しなさいと言ったことはありませんでした。それが今では自ら進んで勉強しています。学校も休まず楽しく通っています。
本人の力を信じて温かく見守っていれば、自分のやりたいことが見つかった時の吸収力は目を見張るものがあるのだと実感しました。
この先もしも何らかの挫折があったとしても、もう娘は大丈夫、乗り越えていけると今では自信を持って言えるのです。
娘の不登校体験によって、私自身も多くの学びを得ることができました。娘にも感謝です。

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