【生徒向けメッセージ】どうして気持ちをうまく言えないんだろう

目次
どうして気持ちをうまく言えないんだろう
「なんかモヤモヤするけど、うまく言えない」
「怒ってるのかな?悲しいのかな?…よくわからない」
そんなふうに、自分の気持ちが言葉にならなくて、困ったことはありませんか?
じつは、それはとても自然なことです。
心の中には、いろんな気持ちが同時にあるから、はっきり言葉にできないことがよくあります。
たとえば、「イライラしている」と思っていたら、
本当は「不安だった」り「がんばってるのにわかってもらえない」寂しさがあることも。
心理学では、感情に名前をつけてあげることを「感情のラベリング」といいます。
「私はいま、怒ってる」
「ちょっとさびしい気持ち」
「よくわからないけど、重たい感じ」
こんなふうに、はっきりしていなくても大丈夫。
どんな気持ちにも名前をつけてみるだけで、心は少し落ち着いていきます。
感情は、伝えなかったからといって消えるわけではありません。
どこかにしまい込まれて、ふいにあふれてくることもあります。
だからこそ、「こんなふうに感じてるんだな」と、自分で気づいてあげることがとても大切なんです。
言葉にできないときは、無理に話そうとしなくていい。
ノートに書いてみたり、スマホのメモに気持ちをこっそり残したり、
お気に入りのキャラクターや動物に向かって話すのも、心にとっては大事な“表現”です。
「気持ちを言えない自分はダメ」なんて、思わなくて大丈夫。
気持ちは、言葉よりもずっと奥にあるものだから。
今すぐうまく話せなくても、あなたの中にある思いは、本物です。
そして、いつかその思いを受けとめてくれる人も、ちゃんといます。
だから今日は、自分にこう声をかけてあげてください。
「今はまだ言葉にならないけど、私はちゃんと感じている」
そのことに気づけたあなたは、もう立派に自分と向き合えています。
