【生徒向けメッセージ】人と比べて落ちこんだときに読んでほしい

クラスの話題、友だちの様子を見て、
「自分だけ止まっている気がする」
「どうして自分はうまくできないんだろう」
そんなふうに感じたことはありませんか?
人と比べて落ちこむ気持ちは、誰にでもあります。
でも、その気持ちを「そんなふうに思う自分はダメだ」と責めなくて大丈夫。
人には「他の人と比べて、自分の位置を確かめたい」という本能のような心のはたらきがあります。
これは心理学で「社会的比較」と呼ばれるものです。
つまり、人と比べてしまうのは、悪いことではなく自然なことなんです。
でも、もしその比較が「自分は劣っている」「どうせできない」と、自分を否定する方向に向かってしまうなら、ちょっと立ち止まってみてください。
そもそも、人生のペースは人それぞれ。
同じ場所にいても、違う道を歩いているようなものです。
短距離を走っている人もいれば、ゆっくり景色を見ながら歩いている人もいます。
あなたはあなたの道を歩いているだけ。
たとえ遠回りに見えても、それがあなたにとっての「大切な時間」になることもあるのです。
ここでひとつ、心理学の考え方を紹介します。
「外的基準」と「内的基準」というものです。
外的基準とは、「他人と比べてどうか」「まわりからどう見えるか」。
内的基準とは、「自分がどう感じたか」「どこに価値を見つけたか」。
もし今、外ばかりを気にして苦しくなっているなら、少しだけ内側に目を向けてみてください。
・昨日より少し早く起きられた
・好きな動画で笑えた
・だれかの言葉にちょっと救われた
そんな「自分の中での小さなうれしさ」を見つけていくことが、あなたの心をじわじわ元気にしてくれます。
大事なのは、「だれと比べてすごいか」ではなく、
「昨日の自分より、ちょっとでも気持ちが軽くなったかどうか」。
比べるなら、他人じゃなくて、「昨日の自分」でいいんです。
一緒に自分の未来をみていく仲間がここにいます。
