【生徒向けメッセージ】不登校を「人生の休憩時間」と考えると見えてくること

不登校を「人生の休憩時間」と考えると見えてくること
学校に行けない日が続くと、「みんなは前に進んでいるのに、自分だけ止まっている」と感じてしまうことがあるかもしれません。時間だけが過ぎていくように感じて、不安になることもあるでしょう。でも、そんなときに少しだけ違う見方をしてみてほしいのです。それは、不登校の時間を「人生の休憩時間」として考えるということです。

長いマラソンを走るとき、人は途中で休憩をとります。休まずに走り続けると、体も心も疲れてしまうからです。人生も同じで、ずっと同じペースで進み続ける必要はありません。疲れたときには立ち止まり、呼吸を整える時間があってもいいのです。
高校から通学復帰をしたAちゃんのお話をします。高校では英語の勉強を頑張り、資格を取って最後には大学進学まで夢をかなえるために進んだAちゃん。今思い返してみたら、中学時代の辛かった経験は「自分にとって必要だった」と話します。全力で走りすぎてしまっていたからこそ、次のステージに向かってエネルギーをため込む大切な時間だったわけですね。
学校に行けないとき、多くの人は「早く元に戻らなければ」と思ってしまいます。でも、心が疲れているときは、まず休むことがとても大切です。心理学では、安心できる環境の中で心が落ち着くと、人は少しずつエネルギーを取り戻すと言われています。休むことは、決して「逃げ」ではなく、回復のために必要な時間なのです。
また、休憩時間には「自分のことを知るチャンス」もあります。学校に通っているときは、忙しくて自分の気持ちをゆっくり考える時間が少ないこともあります。でも、立ち止まる時間があると、「自分は何が好きなんだろう」「どんなことをしていると楽しいんだろう」と考えることができます。

例えば、ゲーム、音楽、絵、動画づくり、読書、動物のこと、ものづくりなど、好きなことに触れる時間があるかもしれません。そうした経験の中から、「これが好きだ」「もっとやってみたい」という気持ちが見つかることがあります。好きなことは、これからの人生を支える大切なヒントになることがあります。
そして、もう一つ大切なことがあります。それは、人生にはいろいろな道があるということです。学校に通う道もあれば、自分のペースで学ぶ道もあります。今は休憩しているように感じても、その時間の中で考えたことや感じたことが、これからのあなたの力になることがあります。
もし今、「何もできていない」と感じる日があっても大丈夫です。休んでいる時間も、あなたの人生の大切な一部です。焦らなくていいし、比べなくてもいいのです。
人生は長い旅のようなものです。ときには立ち止まり、景色を見たり、ゆっくり休んだりする時間があってもいいのです。その休憩の時間が終わるころ、きっとあなたは少しだけ元気になり、また自分のペースで歩き始めることができるはずです。

