【保護者向けコラム】通信制高校とサポート校の違いとは?保護者が知っておきたい基本知識

通信制高校とサポート校の違いとは?保護者が知っておきたい基本知識

近年、不登校を経験した子どもたちの進学先として「通信制高校」を検討するご家庭が増えています。その際によく耳にする言葉が「サポート校」です。しかし、「通信制高校と何が違うの?」「両方に通う必要があるの?」と疑問を感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。ここでは、その違いをわかりやすく整理してみましょう。
まず、通信制高校は正式な「高校」です。学校教育法で定められた高等学校の一つで、全日制高校や定時制高校と同じように、卒業すると「高校卒業資格(高卒資格)」を取得できます。通信制高校では、主にレポート提出、スクーリング(対面授業)、試験などを通して単位を修得し、3年以上在籍して必要な単位を取得することで卒業となります。自分のペースで学習を進められる点が特徴で、多様な背景をもつ生徒の学びの場として広がっています。
一方で、サポート校は「学校」ではありません。通信制高校に通う生徒を支援する民間の教育施設で、学習面や生活面のサポートを行う場所です。通信制高校は基本的に自学自習が中心となるため、レポート作成のサポートや試験対策、進路相談などを行う“伴走者”のような役割を担っています。サポート校のみでは高校卒業資格を取得することはできず、通信制高校と併せて在籍する必要があります。
では、なぜサポート校があるのでしょうか。通信制高校は自由度が高い反面、学習管理を自分で行う必要があります。そのため、一人で進めることが難しい場合もあります。サポート校では、少人数授業や個別指導、カウンセリングなどを通して、生徒一人ひとりの状況に合わせた支援を行います。学習のサポートだけでなく、生活リズムを整えたり、人との関わりを少しずつ取り戻したりする場として機能しているところもあります。
簡単にまとめると、次のようなイメージです。

通信制高校:高校卒業資格を取得する「学校」
サポート校:通信制高校の学習や生活を支える「支援機関」
どちらが良いというよりも、子どもに合った学び方を選ぶことが大切です。自分のペースで学びたい子どももいれば、日々のサポートや居場所があることで安心して学べる子どももいます。通信制高校やサポート校は、そうした多様なニーズに応えるために生まれた新しい教育の形ともいえるでしょう。
子どもが安心して学び、自分らしい進路を見つけていくためには、「学校の形」にとらわれすぎないことも大切です。さまざまな選択肢を知り、その子に合った環境を一緒に考えていくことが、これからの時代の教育において大きな意味を持つのではないでしょうか。

引用
文部科学省「通信制高校の仕組み」
https://www.mext.go.jp
