【生徒向けメッセージ】小さな成功体験が子どもを変える理由

小さな成功体験が子どもを変える理由

「自分にはできないかもしれない」
そんな気持ちになることはありませんか。学校に行けなかったり、思うようにいかないことが続いたりすると、人はだんだん自信をなくしてしまいます。でも、人の自信は大きな成功だけで生まれるわけではありません。実は、小さな成功体験の積み重ねが、心を少しずつ変えていくと言われています。
心理学では、「自分にはできる」という感覚のことを自己効力感と呼びます。この自己効力感は、誰かに「できるよ」と言われるだけではなかなか育ちません。自分自身が「できた」と感じる経験をすることで、少しずつ育っていくものです。
例えば、こんなことも立派な成功体験です。
朝起きるのがつらい日でも、カーテンを開けて外の光を見られた。
家の外には出られなくても、ベランダや窓の近くで空気を吸ってみた。
好きなゲームをクリアしたり、動画を作ったり、絵を描いたりした。
昨日より少し長く起きていられた。
誰かと少しだけ話すことができた。
こうした出来事は、とても小さく感じるかもしれません。でも、自分にとって少し勇気が必要だったことができたなら、それは大切な成功体験です。

例えばゲームでも、最初から一番難しいステージに挑戦すると、なかなかクリアできませんよね。でも、簡単なステージをクリアできると「次もできるかもしれない」と思えるようになります。すると、もう少し難しいステージにも挑戦する気持ちが生まれます。人の心もこれと同じで、小さな「できた」が次の挑戦の力になるのです。
もし今、「何もできていない」と感じているなら、目標をとても小さくしてみてください。
例えばこんな目標です。
・今日はカーテンを開ける
・好きな音楽を1曲聴く
・10分だけ好きなことをする
・外の空気を少し吸ってみる
・家族と少し話す
そして、それができたときには、ぜひ自分にこう言ってみてください。
「今日はこれができた」
大切なのは、人と比べないことです。誰かにとっては簡単なことでも、あなたにとっては大きな一歩かもしれません。その一歩は、確実に前に進んでいる証拠です。
小さな成功体験は、すぐに人生を変えるような大きな出来事ではないかもしれません。でも、その一つひとつが積み重なっていくと、気づいたときに「前よりできることが増えている」と感じられるようになります。
あなたのペースで大丈夫です。今日の小さな「できた」が、これからの大きな力になっていきます。

