【保護者向けコラム】内申点がなくても大丈夫?不登校からの高校進学の考え方

内申点がなくても大丈夫?不登校からの高校進学の考え方

中学校で不登校の期間が長くなると、「内申点がないと高校に進学できないのではないか」と心配される保護者の方は多くいらっしゃいます。高校受験では内申点(調査書)が評価の一部になることが多いため、不安になるのは自然なことです。しかし実際には、内申点だけで進学が決まるわけではなく、不登校を経験した生徒でも進学できる道は数多くあります。
まず知っておきたいのは、高校にはさまざまな種類があるということです。一般的な全日制高校だけでなく、通信制高校や定時制高校など、多様な学び方が選べる学校があります。それぞれ入試方法や評価の仕組みも異なります。
例えば、全日制高校の一般入試では、学力試験と内申点を合わせて評価する場合が多くあります。ただし、学校によっては学力試験を重視するところもあり、内申点がすべてを決めるわけではありません。また、推薦入試や特色入試などでは、面接や作文などを通して生徒の意欲や考え方を見るケースもあります。

一方で、通信制高校は不登校を経験した生徒の進学先として広く知られています。通信制高校では、レポート提出やスクーリング(対面授業)を通して単位を取得し、高校卒業資格を目指します。入試では面接や書類選考が中心となることが多く、中学校の出席日数や内申点だけで判断されない場合もあります。そのため、自分のペースで高校生活をスタートしやすい環境と言えるでしょう。
また、定時制高校という選択肢もあります。夕方から夜に授業が行われることが多く、少人数で学べる学校もあります。生活リズムや学習ペースを整えながら高校生活を送ることができるため、安心して通えると感じる生徒もいます。
東京大志学園の卒業生にも多くの通信制高校を選択した生徒たちが在籍していました。自分のペースで通えるようなオンラインのコースを選ぶ生徒もおりますし、全日型や週5コースなど、通信制でも毎日通学して制服を着れるようなコースを選ぶ方もいました。通信制の仕組みは進級条件が全日制に比べて緩やかな点にあります。さまざまな選択肢があることを抑えていきたいですね。

近年では、不登校の子どもたちを支える教育の考え方も広がり、進学の選択肢は以前より多様になっています。高校進学は「一つの道」ではなく、子どもに合った環境を選ぶことが大切だと考えられるようになってきています。
保護者の方が進路について不安を感じたときは、「内申点が足りないかもしれない」という一点だけを見るのではなく、どのような学校や学び方が子どもに合っているのかという視点で考えてみることが大切です。安心して通える環境の中でこそ、子どもは少しずつ自信を取り戻し、自分の未来を考えていくことができます。
高校進学の道は一つではありません。子どものペースを大切にしながら、さまざまな選択肢を知り、その子に合った進路を一緒に探していくことが大切です。

引用
文部科学省「高等学校教育の現状」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/main8_a2.htm
文部科学省「通信制高等学校について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/tsushin/
