【保護者向けコラム】不登校はなぜ起こる?子どもの心のサインを知る

不登校はなぜ起こる?子どもの心のサインを知る

「どうして学校に行けなくなってしまったのだろう」
不登校の状況に直面したとき、多くの保護者の方がまず感じる疑問ではないでしょうか。理由がはっきり分からないまま時間が過ぎていくと、不安や戸惑いが大きくなることもあります。しかし、不登校は一つの原因だけで起こるものではなく、さまざまな要因が重なり合って生まれることが多いといわれています。
文部科学省の調査でも、不登校の背景には「友人関係」「学習への不安」「生活リズムの乱れ」「環境の変化」など、複数の要素が関係していることが指摘されています。中には、本人もはっきりと理由を説明できないケースも少なくありません。子ども自身が「どうしてつらいのか分からない」と感じていることもあるのです。
面談をしていて、よく出てくるケースでも「理由は分からないけれど学校にいけない」「なんとなくこれかな?というものはあるけれどはっきりしない」というパターンがほとんどです。
こうしたときに大切なのは、「なぜ学校に行けないのか」という結果だけを見るのではなく、子どもの心のサインに気づくことです。子どもは言葉で気持ちをうまく表現できないことも多く、行動や体調の変化としてサインを出すことがあります。

例えば、朝になるとお腹が痛くなる、頭痛を訴える、眠れない、食欲が落ちるといった体の変化が見られることがあります。また、「学校の話をしたがらない」「元気がない」「イライラしている」といった様子も、心が疲れているサインかもしれません。これらは決して珍しいことではなく、強いストレスを感じているときに現れやすい反応です。
心理学では、人は大きなストレスを感じ続けると、心や体が「これ以上無理をしないように」とブレーキをかけることがあると考えられています。学校に行けなくなることは、子どもが弱いからではなく、心が自分を守ろうとしている反応とも言えるのです。
そのため、まず大切なのは「どうして行けないの?」と問い詰めることよりも、「つらかったね」「しんどかったんだね」と子どもの気持ちに寄り添うことです。子どもが安心できる環境の中で気持ちを受け止めてもらえると、少しずつ心の緊張がほぐれていきます。
また、不登校は決して珍しいものではありません。近年では多くの子どもたちが同じような経験をしており、学校以外の学びの場や支援の選択肢も広がっています。大切なのは、「学校に行くこと」だけを目標にするのではなく、子どもが安心して過ごし、少しずつ元気を取り戻していくことです。
エネルギーがたまってきたときには、家族や先生、近所の友人など徐々にお話しが入ってくるタイミングがきます。その時に、学校以外の学びの場として東京大志学園の存在も合わせてご検討いただけたら何よりです。
子どもが出している小さなサインに気づき、安心できる環境を整えていくこと。それが、不登校の子どもを支える大切な第一歩になります。日頃のかかわりの中でご不安があればお気軽にご連絡ください。

引用
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
