【保護者向けコラム】親子で気分よく過ごすために

親子で一緒に過ごしていると、つい小言が多くなってしまうことはありませんか?
そして、注意すればするほど、お子さんは反抗的になってしまう…。
気づけば、親子そろってイライラ・トゲトゲした気持ちに――。
「何度言っても直らないのはどうして?」
「本当はこんなこと言いたくないのに、どうしてこうなってしまうんだろう…」
こうした悩みは、実は多くの親子に共通するものです。
そして、いつの間にか、親も子どもも少しずつ自信をなくしてしまうことがあります。
今回は、親子関係がギクシャクしてしまいやすい理由と、親としてできるちょっとした工夫についてご紹介します。
1.注目された行動は、自然と増える!
人間は本能的に「注目されたい」と感じる生き物です。
そのため、「ほめられた(=注目された)」経験がある行動は、自然と繰り返されるようになります。
同じように、「叱られた」経験も、ある意味で注目を得た経験になります。
その結果、親の意図とは逆に、子どもは“よくない行動”を繰り返してしまうことがあるのです。
注目された行動は、自然と増える!
2.できていることに、たくさん注目してみよう
叱ってもうまくいかないときは、思い切って「できていること」に意識的に注目してみましょう。
注目するって、どんなこと?
- ほめる:「○○して頑張ってるね」
- 実況する:「○○の絵、描いてるんだね」
- 励ます:「大丈夫、あと一歩だよ」
- 感謝する:「お皿片付けてくれて助かる~」
- ジェスチャー:グーサインなど
- 関心を示す:「何のゲームしてるの?」
3.注目のコツ
- 近づいて、できるだけ具体的に、短く、すぐに伝える
例:「○○ちゃん、いいね」よりも、「□□したの、よかったね」と具体的に伝える方が効果的です。
- 笑顔で、穏やかに、簡潔に伝える
- プロセスに注目し、「25%できればOK」とする
完成を待っていると、ほめるタイミングを逃しがちです。
「動き始めた」など、小さな行動にもリアクションしていくことで、よい面に気づきやすくなります。
これらは『ペアレントトレーニング』という、心理学の理論に基づいた育児スキルの一部です。
「できていること」に注目する姿勢は、決して甘やかしではありません。
もちろん、よくない行動に応じない姿勢も大切です。
しかし、否定的な点ばかりを見るよりも、よい面に注目することで、お互いが気持ちよく過ごせる時間が増えていきます。
そうすることで、親も子どもも自信がつき、「なんとなくできそう」という感覚が育まれていくのです。
急がば回れ。
少し余裕のあるときや、親子関係が行き詰まって苦しいときなどに、できそうなことから取り入れてみてください。
そして、保護者の皆さんも、ご自分に対して「25%でOK」と優しく声をかけてあげてくださいね。
