【保護者向けコラム】「好きなこと」が子どものエネルギーになる

学校に行きにくいお子さまを前にすると、「このままで大丈夫なのだろうか」「勉強は遅れてしまうのでは」と不安になることがあるかもしれません。そんなとき、子どもが熱中している「好きなこと」が、実は大切なエネルギー源になっているということに目を向けてみてください。
ゲーム、絵を描くこと、音楽を聴くこと、読書、工作…。一見「遊び」のように見えることで、子どもは多くのものを学び、成長していきます。また、夢中になれる活動は、心を満たし、好きなことをしている自分のことが好きになっていくようになります。
また「好きだから続けられる」ことは、集中力や忍耐力を自然に育てます。さらに、その「好きなこと」がきっかけとなって、同じ関心を持つ人とのつながりや、将来の学び・進路へ広がっていくこともあります。
保護者にできることは、「楽しそうだね」「好きなんだね」と、その姿を否定せずに関心を持つことです。「どんなところが面白いの?教えて!」と聞いてみることで、子どもは自分の思いを言葉にし、親子の対話も深まります。
不登校の時期は「止まっている」ように見えるかもしれませんが、心のエネルギーを育てることができる時間にも変化します。「好きなこと」を通じて得たエネルギーは、やがて子どもが次の一歩を踏み出すための大切な力になるのです。
子育ては、時に不安や迷いが尽きないものです。けれども「好きなことに夢中になる」子どもの姿は、未来へとつながる確かな力を育てています。焦らず、見守る時間も大切にしてみましょう。
